新しいスニーカーに履きかえた気分です。
4年前、二月堂に上り奈良の景色を眺めたとき、ふと、ここに散歩に来られたらどんなに良いことだろうと思ったのが始まりでした。東京で生まれ育った私はいま奈良町で暮らしています。2年がたちました。奈良といえば大仏さまのイメージしかなかったのに、いまではいろいろな顔つきの奈良を知ることになりました。
(奈良町に越してきてすぐの頃、時々家の外からゴーゴーという音が聞こえてきました。何かと思っていたら、旅行者がトランクを引っ張っている音でした。)
奈良公園を散歩することもあれば、上天気の日には自転車で遠出もしました。時には電車やバスを乗り継いで遠方にも出かけました。
はっとすることが多くありました。歩けば歩くだけ今まで知らなかったことに出会いました。それはこの国が造られてきた古代の残像を見ることであり、この国の奥底から響いてくる鼓動を聞くことでもあったように思います。
すこし歩みを緩めて、振り返ってみることにしました。
冬の早朝の飛火野。
二月堂からの眺めです。
若草山。
この春生まれた子鹿です。
宇陀松山の町並み。
東大寺修二会(お水取り)の昼間の一コマです。
新薬師寺の修二会(お水取り)のお松明です。
山辺の道からの飛鳥。
崇神天皇陵のお濠です。
平城宮跡北側の水上池。