山辺の道/とても強く印象に残ったこと
風渡る時の堆積一望に
大和の古代道路の一つ。
奈良盆地の東側の山裾を縫うように走っています。
集落が点在し、畑や田んぼ、果樹園の間をのんびり歩きました。
視界の開けた場所からは奈良盆地が見渡せます。
大和三山や古墳を実際に目にすると、
古代史に関心のなかった私もこの国の始まりに興味を持つようになりました。
柳本の棚田です。この辺りに邪馬台国があったとか。近くには最も美しいとされる崇神天皇陵と卑弥呼の墓ではないかと推察されている箸墓古墳があります。
冬の一コマ。大根を細く切って干しています。そう、切り干し大根になるのです。風景をおいしくしていました。
三輪山の中腹から見た畝傍山(うねびやま/左)と耳成山(みみなしやま/右)。その向こうには葛城山が横たわっています。飛鳥の風景。古代文明が栄えた所です。渡来人も多く住み着いていました。1400〜1500年前のこと。この辺りから、この国の輪郭が整ってきたようです。
桧原神社から望む二上山。神格化された山の一つで、古代から信仰の対象になっています。その向こう側は大阪の河内で、堺と奈良は深いつながりを持っていました。
大和を代表する寺院の一つであった内山永久寺。明治の廃仏毀釈で廃寺となり今は跡形もありません。かつての浄土庭園にあった池で立派な蛙に会いました。
山上憶良や柿本人麻呂も、きっと、ここを歩いていたはず。万葉びとの道です。